◆Demulとは… △TOP
実用レベルで動作する世界初のDreamcastエミュレータ「CHANKAST」に続く、第2のDCエミュとして2006年11月にリリース
されたのが、この「Demul」です。v0.1のリリース後は更新などの情報が途絶えていましたが、2008年6月に久々にリリースされたv0.4.1 WIPでは「NAOMI」基板への対応、また2009年3月にリリース
されたv0.5.2 WIPでは「Atomiswave」基板への対応を実現しています。まだ動作には不安定な部分も見受けられますが、現在では32bit版と64bit版のそれぞれのバージョンアップが精力的に行われて
おり、今後は「NAOMI」基板や「Atomiswave」基板の対応タイトルの増加と共に、より一層のエミュレーション精度の向上が期待できるものと思われます。
◆導入準備 △TOP
まず、公式サイトより最新バージョンをDLしましょう。解凍直後は「demul.exe」と「plugins」フォルダ
の2ファイル (+changeslog.txt) ですが、一度「demul.exe」を実行するとプラグインの設定に応じて自動的に設定ファイル (.ini) やその他フォルダが生成されます。なお、動作させる為には、別途BIOS-ROM (DC / NAOMI / Atomiswave) とFLASH-ROM (DC) が
必要となります。
(2009/04/10追記) v0.5.3 WIP よりBIOS-ROMはデフォルトで「demul.exe」と同じ階層に置く設定になりました。
(2009/04/10追記) v0.5.3 WIP よりFLASH-ROM (DC) が「nvram」フォルダに自動生成されるようになりました。
■BIOS-ROMのリネームについて
・Dreamcast - BIOS-ROM「1_01d_0*.bin (※)」を「dc.zip」にリネーム&圧縮します。
・NAOMI - BIOS-ROM「epr-2157* (※)」を「naomi.zip」にリネーム&圧縮します。
・Atomiswave - BIOS-ROM「bios.ic23_l」を「awbios.zip」にリネーム&圧縮します。
※BIOS-ROMのバージョンやリージョンによってファイル名が異なります。
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◆メイン画面 △TOP
ファイルパスおよびプラグインの選択後に[OK]ボタンをクリックすると、メイン画面が表示されます。
■キー操作について
・F3 = メニューの表示/非表示
・F5 = ステートセーブ
・F6 = セーブスロット変更 (Slot 0→1→2…)
・F7 = ステートロード
・F8 = Fullscreen/Window表示
・F9 = スクリーンショット保存 (png/jpg)
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◆メニュー △TOP
Demulの各メニューを紹介します。プラグイン設定を行う場合は[Config] - [Plugins]よりセッティング画面を開きます。
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■[File]メニューについて
[Run DC] - DCのエミュレーションを開始します。
[Run Naomi] - NAOMIのエミュレーションを開始します。
[Run Atomiswave] - Atomiswaveのエミュレーションを開始します。
[Reset] - エミュレーションをリセットします。
[Pause] - エミュレーションを一時停止します。
[Stop] - エミュレーションを停止します。
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[Save States] - 状態セーブのデータを保存します。
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[Exit] - Demulを終了します。 |
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■[Vms Manager]メニューについて
[Vms Manager] - Vms Managerを開きます。 |
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■[Config]メニューについて
[Game Pad] - コントローラー設定を行います。
[Sound] - サウンド設定を行います。
[GD-ROM] - GD-ROMドライブ設定を行います。
[Video] - グラフィック設定を行います。
[Plugins] - プラグイン設定を行います。
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[DC BIOS] - DCエミュレーション時のBIOS-ROMを指定します。
[NAOMI BIOS] - NAOMIエミュレーション時のBIOS-ROMを指定します。
[ATOMISWAVE BIOS] - ATOMISWAVEエミュレーション時のBIOS-ROMを指定します。
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[Region] - リージョン設定を行います。
[CPU Mode] - CPUモード(Interpreter/DynaRec)を選択します。
[Video Mode] - 描画モードを選択します。
[Frame Limit] - フレームリミットの有効/無効を選択します。 |
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■[About]メニューについて
[About] - Demulのバージョン情報及び開発チームのクレジットを表示します。 |
◆セッティング △TOP
[Config]で表示されるセッティングメニューを紹介します。
■コントローラー設定:[Config] → [Game Pad]
Normal -> DC、Jamma -> NAOMI、Atomiswave -> Atomiswaveのコントローラー設定になります。
■サウンド設定:[Config] → [Sound]
チェックを付けるとサウンドエミュレーションが無効になります。
■GD-ROMドライブ設定:[Config] → [GD-ROM]
gdrCHD -> CHD形式、gdrDemul -> CDVDドライブ、gdrImage -> イメージ選択になります。
■グラフィック設定:[Config] → [Video]
Fullscreen/Window表示の解像度やスクリーンショットの保存形式 (png/jpg) を選択します。
■プラグイン設定:[Config] → [Plugins]
[Multi threaded Gpu (Spu) mode] にチェックを付けるとマルチスレッド処理が有効になります。また、Plugins、Roms、Flash (DCエミュレーション時に必要) のパスが指定できます。
■Vms Manager:[Vms Manager]
新規作成や初期化など、VMS (ビジュアルメモリ) の管理を行うことが出来ます。
◆BIOS起動画面 △TOP
イメージを何も指定しない場合に表示されるDCのBIOS画面です。私の環境では描画が安定せず、若干のチラつきが見られました。
◆NAOMI △TOP
「NAOMI (ナオミ)」とは、1998年にSEGAが開発した業務用のシステム基板です。DCと互換性を備えており、優れたグラフィック
処理能力と低コストの両立を実現しています。そのため、現在でも当基板による開発が行われており、非常に息の長い基板となっています。また、標準で使用できるROMは「ROMボード」だけですが、拡張キット (DIMMボード+GD-ROMドライブ) を接続する
ことで、DCでも採用されていた「GD-ROM」を使用することも可能になっていました。ここでは、v0.4.1 WIPよりサポートされた「NAOMI」基板のエミュレーションに関する情報を記載します。
■NAOMIのエミュレーションについて
1. NAOMIのBIOS-ROM (epr-2157*) を「naomi.zip」にリネーム圧縮します。
2. 「demul.exe」と同一フォルダに「naomi.zip」を置きます。
3. 併せて、NAOMIのROMイメージを「demul.exe」と同一フォルダに置きます。
4. 次にDemulを起動し、[File] - [Run Naomi] を選択します。
5. Select ROMメニューよりROMイメージを選択します。
※全てのタイトルがエミュレーション可能とは限りません。
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◆Atomiswave △TOP
「Atomiswave (アトミスウェイブ)」とは、2003年にサミーが開発した業務用のシステム基板です。リリース当初
は、SEGAの業務用基板「NAOMI」やSNK (現SNKプレイモア) の業務用基板「MVS」の後継基板として大きな期待が寄せられていましたが、2D描画能力の低さもあり残念ながらヒット作と呼べる作品には恵まれず、国内では2006年の「メタルスラッグ6」
をもって当基板での開発は全て終了しています。ここでは、2009年3月29日にリリースされたDemul v0.5.2 WIPよりサポートされた「Atomiswave」基板のエミュレーションに関する情報を記載します。
■Atomiswaveのエミュレーションについて
1. AtomiswaveのBIOS-ROM (bios.ic23_l) を「awbios.zip」にリネーム&圧縮します。
2. 「demul.exe」と同一フォルダに「awbios.zip」を置きます。
3. 併せて、AtomiswaveのROMイメージを「demul.exe」と同一フォルダに置きます。
4. 次にDemulを起動し、[File] - [Run Atomiswave] を選択します。
5. Select ROMメニューよりROMイメージを選択します。
※Demul v0.5.2 W.I.Pでは「Fist Of The North Star (北斗の拳)」と「Demolish Fist (デモリッシュ・フィスト)」が対応済み
(2009/04/10追記) v0.5.3 WIP では「Fist Of The North Star (北斗の拳)」の動作が改善されています。
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